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またまた大雪

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先週末に引き続き、夕べから今朝にかけても大雪になった。首都圏はわりあい早く雨に変わったが甲府はものすごい積雪で、雪に慣れていない地域のため大変なことになってしまったようだった。

山梨県内はたった1日で約1メートル積雪が増え、午前7時は甲府で110センチ、河口湖で138センチと観測開始以来の1位を更新している。そのほか、秩父で96センチ、軽井沢で80センチ、飯田で72センチ、前橋で71センチ、熊谷で62センチと、いずれも観測開始以来最多。

関東甲信、観測史上1位の記録的な大雪(日直予報士) - 日本気象協会 tenki.jp

甲府の最深積雪の新記録114センチは、これまでの記録(49センチ)の倍以上に。

甲府の積雪、山形の記録を超える(日直予報士) - 日本気象協会 tenki.jp

甲府といえば去年の夏は気温40度を記録している。下は去年8月10日のニュース。

気象庁によると、高知県四万十市甲府市で40.7度を記録。

朝日新聞デジタル:高知・四万十、甲府など4地点で40度超 各地で猛暑 - 社会

夏は40度を超えた場所で冬は雪が1メートルも積もっている。甲府のような盆地は夏暑く冬寒いといっても、なにもここまでという勢いだ。

ところで、極端な雨や暑さ寒さが昔より増えていると感じないだろうか。明治時代からの100年間の降水量をグラフにしてみると、その振れ幅は年々大きくなってきているという。

H-IIAロケット23号機で打ち上がる「GPM主衛星」を中心とした「全球降水観測(GPM)計画」の記者説明会でそんな話を聞いた。

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なぜ人工衛星で降水観測か

雨の降り方の振れ幅が近年大きくなってきているというトレンド

全球降水観測(GPM)計画に関する記者説明会 - ただいま村

(画像下半分上段の、右へ行くほど広がっているグラフを参照)

地球上の天候のバランスはとてもデリケートであることを示すくだりが野尻抱介さん(@nojiri_h)の『太陽の簒奪者』に出てくる。日照がほんの数パーセント変化しただけで世界各地に異常気象が頻発し、なんとかしなければということになる話である。

太陽の簒奪者 (ハヤカワJA)

太陽の簒奪者 (ハヤカワJA)

しかし現実の異常気象はこの小説のように原因がはっきりしているわけではない。GPM計画で気象の理解が深まることを期待したい。

今日は車で出た。日の当たる車道の雪はほぼ融けている。歩道で雪かきをしている人がいて、雪を車道にばんばん放り投げている。そういう人を何度か見た。車に雪を踏んでもらって早く融かそうということだろうか。しかし雪のまま夜になって凍ったらアイスバーンになってしまうのではないか。歩道のわきに積み上げておくのがいいのではないかなあ。気温が上がりやすい首都圏とはいえ、日の当たらない車道に雪を放るのはちょっと待ってほしい。

(3月5日記)