- これまでの予定
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- 2月27日(水):JAXA東京事務所とドイツ大使館での記者会見を取材、いったん帰宅し夜行バスで関西へ(d:id:Imamura:20130227:p1)
- 2月28日(木):関西で取材、夜行バスで東京へ戻る(d:id:Imamura:20130228:p1)
- 3月1日(金):羽田から帯広空港へ。大樹町に投宿(d:id:Imamura:20130301:p1)
- 3月2日(土):大樹町でCAMUIロケットとSNSの液体ロケット「ひなまつり」の打ち上げ(予定)を取材(d:id:Imamura:20130302:p1)
- これからの予定
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- 3月3日(日):同上(打ち上げの予備日)(この記事)
- 3月4日(月):帯広空港から羽田へ。帰宅(d:id:Imamura:20130304:p1)
1日からの写真は以下にまとめてアップしてあります。
- Imamura's fotolife - 201303CAMUI_SNS(http://f.hatena.ne.jp/Imamura/201303CAMUI_SNS/)
昨日と同様、3時半にHOTEL TAIKIを出発した。途中の道の雪はほぼ融けていて、ところどころ黒く凍ったアイスバーンがある程度。
4時から航空公園で準備が始まった。昨日より風が強く、格納庫にいると建物がガタガタ鳴る。このとき十勝地方には強風波浪注意報が出ていた。
SNSの液体ロケット「ひなまつり」のカラーリングはひな飾りをモチーフにしている。
4時45分ごろ、CAMUIロケット、「ひなまつり」とも射点へと搬出されていった。下の動画は10倍速。
射点は風が強くてとても寒いようで、射点の風速は約10メートル/秒と連絡があった。打ち上げる基準は5メートル/秒なのでだいぶ厳しい。
5時半、漁協との打ち合わせが行われた。今日はロケット回収のための漁船を出すことはできるという。漁労長さんは「ただし漁では出さない」という意見。
CAMUIロケットの製造、運用を行っている植松電機の植松努専務(@_1709400984622)が今日の打ち上げ主任である。「地上の風が収まっても上空の風がまだ強いかもしれない。上空2000メートルくらいの風はおおむね天気図に従う。上空の風を測るバルーンなどを上げられればよいがコスト面から難しい」。北海道は現在、低気圧が通過中で等圧線はかなり込み合っている。
ロケットは垂直に上がっていくことを想定しているが、ロケットは風に対して指向性がある。風が強いとロケットが風に乗って水平になり、回収可能な範囲を出てしまう可能性があるとのこと。最終的に、その懸念を払拭できないとのことで今日の打ち上げは中止となった。
天気予報を見ると明日は穏やかな天気になるようで、打ち上げにはちょうどよさそう。しかし打ち上げのために調整してきた期間は今日までで、明日の天気がいくらよくても打ち上げはできない。これはもう仕方がない。
次の打ち上げは月末あたりをめどに、とさっそく打ち合わせが始まった。NHKがいろいろ聞いている。「サイエンスZERO」のスタッフだそうで、日本の新型ロケットというテーマで4月に放送する予定とのことだった。
写真の左端から植松専務と北大の永田晴紀先生(@nagataharunori、CAMUIロケットの生みの親)。手前の赤いチョッキがHASTICの伊藤献一理事。
写真を見ると外がもう明るくなっているとわかる。撮影時刻は5時50分。
6時過ぎ、格納庫にはすでにCAMUIロケットと「ひなまつり」が戻ってきていた。スタッフは「まあ仕方ないね」といった話をしている。
最後に「ひなまつり」のフェアリングをちょっと取り付けて本来こうなりますよの勇姿を披露して、SNS関係の面々で集合写真を撮ったのだった。
あさりさん、さっそくイラストをさらさらと。
さてこのあとはどうしよう。帰りの飛行機は明日の午後で、これは変更できない。今日の宿ははちまる旅館からホテル野口へちょっとだけレベルアップすると決まった。
- 宿泊施設紹介 | 北海道大樹町公式ホームページ(http://www.town.taiki.hokkaido.jp/soshiki/shoko_kanko/shoko_kanko/stay.html)
- ホテル野口 | 大樹町商工会(http://taiki-sci.jp/contents/107.html)
ホテル野口にチェックインできるのは午後3時以降とのことで、それまでどう過ごそうか。
日が昇って7時半ごろ、とりあえず大樹町まで柴田さんに送ってもらった。車の中で休ませてもらう。そのあとホームセンターへ買い物に行くというのにつき合ったりしたのち、松浦さんの提案で晩成温泉へ行くことになった。
道すがら10倍速の車載動画を撮影。ポイントは道路の雪がほぼなくなっていること。
そして着きました、太平洋を臨む晩成温泉。
- 晩成温泉 | 北海道大樹町公式ホームページ(http://www.town.taiki.hokkaido.jp/soshiki/shoko_kanko/shoko_kanko/bansei_onsen.html)
大樹町の晩成温泉ということで、もしかしてダジャレ? な温泉は大人500円。浴場からバルコニーへ出ることができ、雪原と雄大な太平洋を見ながら温まった体をひんやり冷やすことができて気持ちよい。
売店で買った「カウベルアイス」はいろいろな味があって各200円。これはなかなかおいしかった。
帰り道、また車載動画を10倍速で。
帯広近くに来ているのでせっかくだから名物の豚丼を食べたくなり、大樹町に戻ったところで「礼ちゃん食堂」で車を降ろしてもらう。豚丼は700円。
- 礼ちゃん食堂|[豚丼検索サイト]ブタドンコム(http://www.butadon.com/db-detail.cgi?id=38)
- 参考:飲食店・菓子店紹介 | 北海道大樹町公式ホームページ(http://www.town.taiki.hokkaido.jp/soshiki/shoko_kanko/shoko_kanko/foods.html)
ホテル野口のチェックインまで道の駅コスモール大樹で過ごすことにした。FREESPOTが入っていてネットを使えるのはありがたい。写真をアップしたりメールをチェックしたりして過ごす。
- 余談1:コスモールのトイレは微妙に広い。さすが北海道
- 余談2:コスモールのトイレのエアタオルは初めて見る形
ホテル野口は素泊まり4900円。もうものすごく普通のビジネスホテルで、靴をはいたまま部屋に入るとたたきがなくスリッパが置いてあるところとか、ビジネスホテルの見本のような作り。しかしこの小さな大樹町ではなにもそこまで、という気分になる。
ネット接続はできるとあったが案の定有線LANのみで、無線LANしかないMacは使えない。家にはUSBの有線LANアダプタがあるのに持ってこなかった。こういうことがあると旅慣れていないなあと思う。
ホテルの部屋から見た夕暮れ。
このあと寿司屋「あけぼの鮨」でSNSの小さなお疲れ会。
- あけぼの鮨(http://www15.ocn.ne.jp/~susiya/)※古き良き「ホームページ」ですねこれは
SNSの面々は多くが大樹町を離れており残ったのは5人。伝えてあった予算は大樹町の経済にてらして多すぎたらしく、食べきれないほどの料理が出てきてうーんもう食べられない。
外に出たらオリオン座がよく見えた。北海道に来てから空が晴れているのに気付いたのはこのときが初めてだった。ではおやすみなさい。明日は帰ります。
(3月10日記)