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JAXA、母校とドイツ大使館、夜行バス

今日から取材が立て込んで濃密な生活だったので日記形式で記録。長いよ。

これからの予定

14時 JAXA東京事務所「第26回『きぼう』利用勉強会:REX-Jの実験結果について」

最近はNVSの活動が活発で、東京事務所での記者説明会もたいていNVSが中継している。となると自分がUstreamをしなくても大丈夫そうではある。しかし記者説明会そのものは面白いし出席する余裕もある。機材もある。バックアップ的にこちらも中継しておくのは悪くないだろう。機材はこれ以上増えることはなさそう。

ところで今日の会見の登壇者、REX-J計画を中心になって進めた小田光茂先生(今はJAXAをやめて東工大の先生)は質疑応答のとき、なかなかマイクを使ってしゃべってくれない。中継の音声が聞き取りづらくなるし、会場でも声が通りづらくなる。広報の人が「マイクを使って」と何度うながしても、話に熱が入り始めるとすぐおろそかになってしまう。自分が重要でないと思うことはいくら言われてもやらないタイプの人っぽくて面白かった。

母校をうろうろ

次の取材場所はドイツ大使館。広尾駅有栖川宮記念公園のわきにある。母校のすぐ近くである。時間もあるので久しぶりに寄ってみた。

大手町駅から六本木駅へ移動して、有栖川公園のほうへ歩いていく。六本木付近のテレ朝通りは六本木ヒルズができてすっかり変わってしまった。中国大使館の手前、麻布税務署のあたりまで来ると数人が拡声器でアジっている。警官がたくさん来ていた。中国大使館の前にも警官が10人近く。昔はこんなににぎやかではなかったが、最近はきなくさいからやむを得ないか。

さて20年ぶりくらいの母校はというと入口はぜんぜん変わっていない。

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裏門へ出る側の、味のある階段もそのままだ。

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体育館と理科教室の間の階段を上まで行くとこんな眺めに。通っていたころにはなかった六本木ヒルズがすごい存在感。

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教室を回ってみると、1学年が6クラスから7クラスに増えていると気付いた。1クラス50人だったのが43人くらいになっているようだ。1クラス7人×6クラス=42人ということで、各クラス7人減らしたぶんを集めて新しく7組を作った計算になる。1学年300人というのは変わっていないのだな。

1学年6クラスの時代は校舎の1階が中1と中2、2階が中3と高1、3階が高2と高3の教室だった。今クラスが増えた分はどうしているかというと、2階にある教員室の上、以前特別教室だったところを普通の教室に改造していた。3階と4階にそれぞれ3クラスずつ。これで全クラスがちゃんと校舎におさまることになる。

美術教員室の前を通ったら中からH先生らしい声が聞こえてくる。あいさつしようと入ってみた。ちょっと年かさで眼鏡をかけた先生が一人。H先生に見えず「あのうH先生はいらっしゃいますか」と声をかけたら「もしかして今村君? Hですよ」と思いがけない返答。眼鏡を取ると懐かしい顔になった。覚えていてくれたとは嬉しい。「今あっちこっちに電話をしなくちゃいけなくて忙しくて」というので、近況の報告は手短に。会えてよかった。

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上にかかっている卒業アルバムの表紙絵を描いたのは黒田硫黄ですよ!

愛育病院のわきから有栖川公園の坂を下っていく。塀が以前よりずっと低くなっていて、公園の中が見えるようになっている。

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大人になると昔の景色が小さく見えるというけれどここまでとは…なんて。

学校の塀も生徒会館のあたりは生垣になっていた。最近のリフォームは塀を低くするのがはやりなのか。そもそもなぜ昔は塀が高かったのだろう。

坂の下には輸入品を多く扱う「ナショナルスーパーマーケット」がある。ハイソな地域だからではなく大使館が多いためで、このあたりは仕事で日本に来ている人が多く住んでいる。チーズの品揃えがとても充実していて、入口では薪が売られていた。

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17時半 ドイツ航空宇宙センター(DLR)日本事務所開設

有栖川公園は地図で見ると三角形をひっくり返した形(▽)をしている。下の頂点は坂の下にあり、右の辺にあたる坂を少し上がるとドイツ大使館がある。

大使館というところは警戒が厳重で、入るときには身分証を預けなければならない。今日の記者会見について受付の警備の人に話がちゃんと通っていなかったらしく、入口で10分以上足止めされてしまった。二重の扉のひとつめを入ると金属探知機でスキャンされた。

大使館には事前に中継の許可を取り、コンセントの提供を求めておいた。中継はおおむねうまくいった。

会見後はレセプションが開催された。ドイツ大使館が主催するとなれば食事がすばらしいに違いない。おいしいビールとおいしいソーセージで歓待されるのだろう。しかしこのあとの予定が詰まっていたため、涙をのんで帰途についた。

23時 新宿西口から夜行バス

いったん帰宅して3月4日までの荷物を持ち新宿へ向かう。JAXA東京事務所に荷物を持っていけばドイツ大使館のレセプションに出る時間はあったことになる。理論上は確かにそうだが実際にはなかなか難しい。そのことをこのあと思い知った。

新宿郵便局で郵便を投函する。新宿郵便局には今日の消印がほしい人たちが集まってきていて、ゆうゆう窓口には長い行列ができていた。これに並んで切手を買っていては夜行バスに間に合わない。西側の出口近くに、郵便の重さを測って料金を出してくれる機械があって無事手紙を投函できた。

北海道は雪になるとわかっていたのでビニール傘を持って出たが、郵便局に傘を置き忘れてしまった。

夜行バスでの移動はどんなものだろうか。新宿を23時に出て、神戸の三宮には明日の8時45分に着く予定。東京から神戸までの高速バスは値段が3000円から1万円近くまで幅が広い。行きは5000円のものにした。座席は3列、カーテンもしっかりあって車内にトイレつき。スリッパや枕なども各席に備え付けられていた。バスが走り始めて消灯すると、旅の興奮をすぐに眠気が上回ってわりと早く眠りに入った。

(3月6日記)