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本棚を乗せる棚を作る

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パソコン机の上は天井まであいているので本棚を置きたい、と以前考えた。

冂の字のガワを作り、その上に本棚を置く。うんうん考えて、こんな寸法で作ることにした。

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下半分の棚板が2枚あるのは、書類などをちょっと置く段を作るため。板の接合は試しにコーススレッド(木ねじみたいだが木ねじより強い)とダボの両方にしてみることにした。幅が150センチと広いので強度を稼ぎたい。背板はベニヤ。

棚の奥行きは、下半分は2×(ツーバイ)材の規格サイズから184ミリ。上半分は350ミリ幅の板を縦半分に切って175ミリ(弱)にする。上段の本棚に使える300ミリ幅の板もあったが、奥行き150ミリだとA5判の本がちょっとはみ出してしまう。

今日は下半分、本棚を乗せるためのガワを作った。そのためにいろいろ揃えた。

買ったもの、準備したもの

電動ドライバドリルはリョービFDD-1000。

ドライバドリルの選択で参考にしたページ:

充電式ではなくコード式にしたのは、そうしょっちゅう使うものではないだろうから充電池だと劣化しやすそうと考えて。

上位モデルの「FDD-1010KT」もあり、1000円増しくらいでビットが14種類もついてくる。しかしビットは単体で買うと500円以上する。ということはこういうおまけビットの品質はそこそこなのではないか。それに今回の工作で必要なビットはコーススレッドを締めるためのプラスドライバー(No.2)、コーススレッドの下穴を開けるのに使うドリルビット(4ミリ)、ダボ穴を開けるのに使うドリルビット(8ミリ)しかない。プラスドライバーはFDD-1000についてくるし、8ミリのビットは以前買ったものがある。ということでFDD-1000でもビットをひとつ買い足せば十分だと考えた。

ドライバドリルが一番大きな買い物で、あとは先述の4ミリのドリルビット、直角の線を引く曲尺(かねじゃく)、57ミリ(Φ3.8ミリ)のコーススレッドは100本で200円、それからダボ(Φ8ミリ、長さ40ミリ)を買った。木工用ボンドとキリは家にあったものを使う。

板は1×8/3F(19ミリ×184ミリ×910ミリ、1枚500円)を側板にする。棚板は1×8/6F(19ミリ×184ミリ×1820ミリ、1枚998円)を2枚。いずれもホームセンターでカットしてもらった。1カット40円。

2×材の板はちょっと欠けていたり節があったりする。同じ板を複数枚買うときは模様や節を見て、どの板をどこに組むかまで考えて選ぶ。

製作

最初に、どこにどういう穴を開けるのかの目印、ケガキをする。今回はコーススレッドを通す貫通穴とダボを埋め込む穴をそれぞれ異なる深さで開けることになる。どう組むかを考えて間違えないよう気を遣った。

板に穴を開ける作業だけで2時間以上かかった。初めての工具とはいえけっこうかかるものだ。

ダボ穴は決めた深さまでしか掘らない。ドリルビットにテープを巻いて目安にした。

コーススレッドを通す貫通穴を開けるとき、板の下に「捨て板」を敷いてドリルをかけると、向こう側に穴が空いたときバリが出ない。

ダボ穴(直径8ミリ)のような大きめの穴を開ける前には、より細いドリルやキリなどで下穴を開けるとずれにくい。

組み上げたときにはみ出た木工用ボンドはぬれぞうきんでふき取る。木工用ボンドは乾くと取れなくなるしその部分は塗料の乗りも悪くなる。

コーススレッドで接合するときのドリルのクラッチ設定は17にした。クラッチはねじが強く締められすぎないためのしくみ。ドライバが回転中、一定以上の抵抗がかかると無理に回ろうとせず止まる。

そんなこんなで、本棚を乗せるための棚がほぼ完成した。材料も工具も初めてのものが多くどうなるかと思ったが、精度も強度も悪くない感じ。背板は白く塗るつもり。

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参考文献

DIYシリーズ 改訂版 超基本DIY木工 (Gakken Mook DO SERIES)

DIYシリーズ 改訂版 超基本DIY木工 (Gakken Mook DO SERIES)

清く正しい本棚の作り方

清く正しい本棚の作り方

「清く正しい本棚の作り方」は完全に我流だということが、ほかの木工の本を読んでわかった。貫通穴にバリが出ないよう、穴を開ける板の下に捨て板を置くといった、わりと一般的であろう方法も触れられていない。「清く正しい」は棚を作るのにとても参考にはなるが、ここ以外のページや本にも目を通しておくとよさそうだと感じた。

下の棚が完成すれば次はいよいよ本題、上の本棚3つを作ることになる。今日の工作で、注意する場所や力加減はある程度わかった。この調子でがんばろう。

追記:続きはこちら