Windows PCのRetina化にはDVIでは力不足なのね

(旧タイトル:「Windows PCのRetina化にはThunderboltが必須?」→結論は「No」。PCではHDMI 1.4やDisplayportで高解像度をサポートする。詳しくは下の追記を)

今回発表されたMacBook ProRetinaモデルで、ついにパソコンにもRetinaディスプレイが搭載された。15.4インチに2880×1800ピクセル。解像度は220ppiで、iPhoneの326ppi、「新しいiPad」の264ppiに比べるとやや劣るが、実物を見るとそんな数字の問題は吹っ飛んでしまう。すごい説得力だ。

アップルストア銀座で撮ってきた実機の画像。

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我が家のMacBook Airで同じような画面を作って2倍にした画像。

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これはあれですね、iPhone 3GSからRetinaiPhone 4Sにしたときと同じ精細感。


いや、RetinaMacBook Proがもっとすごいのは、15.4インチとこれまでになく大きな画面で200ppi以上の製品を出せたことだ。ピクセル数が上がるとドット抜けなども出やすくなるから、製造時の歩留まりが悪くなりそうだもんね。(待てよ、1ピクセルくらいドット抜けがあっても気づかないか?)

今回はMacBook Proの1モデルだけがRetina化されたが、そのうちにMacBook AiriMacRetinaになるのだろう。Cinema Displayのような大画面がRetinaになったらすごいだろうな。

MacRetinaモデルはいつ出てもおかしくない状況だったから、Windows陣営も対策を練っているだろう。そういえば昔、IBMがものすごい解像度の液晶モニタを出していた。「T220」と「T221」というモデルで、3840×2400ピクセルの22.2インチ。画面を出すには専用のビデオカードが必要で、DVIを4本束ねて使うそうだ。

あれ、つまりDVI1本ではこのクラスのモニタに画像を送出するには伝送速度が足りないということ?

DVIの伝送速度は「シングルリンク」で165Mbps、「デュアルリンク」で330Mbps。一方、最近のMacで使われている「Thunderbolt」の伝送速度は10Gbps。まさにけた違いだ。ThunderboltではRetinaな液晶モニタを問題なく使えるが、DVIだけのPCでは無理そう。

以下、あとから勉強して書き直したぶん

PCの世界ではHDMI端子を持つマザーボードビデオカード、液晶モニタが主流になりつつある。HDMIは1.3以降の伝送速度は10Gbps。Thunderboltと同じだ。HDMI 1.4は3840×2160ピクセル(1920×1080ピクセルの倍)や4096×2160ピクセルをサポートする。これならRetinaな解像度の世界でもとりあえずやっていける。

HDMIの次はDisplayPortになっていくらしいけれど、上のリンクを見る限りPCで主流になるのはもう少し先みたい。

追記:去年発売された4k×2Kモニタは288万円

36.4インチに4,096×2,160ピクセル(ドットピッチ0.1995mm)ということで、ピクセル数は多いものの解像度は127ppiと平凡なのだった。「インターフェイスは、Dual Link DVI-D×2、DisplayPort×2(使用の際はいずれか2系統入力が必要)」とのこと。

今使っているモニタはナナオのS2242Wで、22インチに1,920×1,080ピクセル。「DPI Calculator / PPI Calculator」(https://www.sven.de/dpi/)で計算してもらったらドットピッチは0.247mm、102.92ppiだそうだ。

過去記事

4月の段階で、「そろそろRetinaMacが出るのでは」という予兆をまとめた記事。

関連リンク

そういえばちょっと前に出たMacBook Proはモニタの解像度が高い「高解像度モデル」を選べたなと思って調べてみた。

2010年に出たMacBook Proの「高解像度モデル」は、15.4インチに1680×1050ピクセルで128ppi。一方通常モデルは1440×900ピクセルで110ppi、つまり今回のRetinaモデルの半分だ。下の表を見ると、17インチモデルの1920×1200ピクセルが132ppiで、「高解像度モデル」よりも解像度が高いとわかる。

高解像度モデルが最初に出たときの記事。

しかし17インチのMacBook Proは今回発表されず、ラインアップからも消えてしまった。

ちなみにRetinaMacBook Proでは、ツールバーやシステムフォントを小さくして、そのぶんコンテンツを広く表示する設定や、その逆の設定なども選べる。「高解像度モデル」に反応していたような解像度マニアにはたまらない。

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過去の高解像度マシンについてメモ

RetinaMacBook Proの220ppiという解像度はVAIO Type Pと同じなのね。VAIOは8インチで1600×768ピクセルMacBookは15.4インチ。

上の記事によると、LOOX Uは269.5ppi(5.6インチ/1280×800ピクセル)で、「新しいiPad」に匹敵する細かさ。

単に高解像度というだけなら、WILLCOMスマートフォンであるAdvanced W-ZERO3[es](通称ad[es])が3インチ/800×480ピクセルの311ppiと、iPhone 4に迫る解像度。2007年6月にこの解像度はすごかった。OSがWindows Mobileだったので操作の軽快さはぜんぜんありませんでしたけどね。

以下、いったんアップしましたが所感部分は間違いなので撤回の上記事の一番下に移動しておきます

となると、今後出るであろうRetinaな液晶モニタは、アップル製以外でもThunderbolt端子しかないということになるのかも。

Thunderboltを策定したのはアップルとインテルだから、アップル以外のメーカーからThunderboltのモニタが出てもおかしくない。むしろ今後の高解像度パソコンへの道筋がきちんとつけられていたことがわかって安心なのではないだろうか。

先日開催された「COMPUTEX」ではThunderboltがいろいろアピールされていた由。

パソコンの高解像度化は情報量も増えるし、使う側にはいいことばかりだ。こういうイノベーティブな変化をもたらすのが今回もまたアップルというところが実に面白いと思う。iMacの大ヒットで、USBがあっという間に普及したのを思い出す。また未来が少し近づいた。

追記:関連記事

2008年とちょっと前の記事。それぞれどういうものかふれられている。