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「こうのとり」3号機は「i-Ball」に期待

こうのとり」(HTV)3号機の記者説明会へ行ってきました。資料などはこちらに。

聞いた中では、「i-Ball」が面白そうだと思いました。

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使い終わった「こうのとり」は国際宇宙ステーションISS)から切り離され、大気圏に再突入させて燃え尽きます。そのときの様子を写真に撮ってみようというもの。

物体が大気圏に再突入するときどんなふうになるのかは、宇宙開発において重要な知見となります。

NASAは飛行機を飛ばして、再突入する宇宙輸送機を撮影したりしているけれど、JAXAは予算がなくて今までそういうことはできていないそうです。

そこでとりあえずカメラつきのカプセルを「こうのとり」と一緒に再突入させて、写真を連続撮影してみましょうということになった由。「i-Ball」は大気圏再突入で燃え尽きない作りです。

i-Ball」は「こうのとり」の内部に据えつけられ、「こうのとり」が燃え始めるあたりから撮影を始めます。「こうのとり」がばらばらになった中から飛び出し、進行方向から後ろを見るアングルで撮影を続けます。「こうのとり」の破片は小さいものは「i-Ball」を追い越していってしまうでしょうが、大きな部材は「i-Ball」のカメラアングルに入ると期待されています。

撮影された写真は公開されるとのことでした。

ガンダムなどのアニメでは、大気圏突入シーンはハイライトのひとつとなります。その描写を変えるような写真が撮れるかもしれません。

こうのとり」3号機はH-IIBロケット3号機で、7月21日(土)の11時18分、種子島宇宙センターから打ち上げられる予定です。ミッション期間は37日で、予定通りに打ち上げられれば8月27日(火)に「i-Ball」の出番があります。

関連リンク

追記

i-Ballはちゃんと画像を撮って送ってきました。

TBSの「夢の扉+」でi-Ballが紹介されました。