映画のエキストラになる

応募したら当たって、映画の撮影にエキストラとして参加した。まだ制作発表されていない作品なので内容は秘密。

まず食堂のシーンで、役者さんから離れてお昼を食べている人々の一人になった。

お盆に定食が載っていたり、お弁当箱を持ってきている(という設定の)人もいたり。すごいのは定食のお皿で、盛りつけがいかにも食べてる途中という感じなのだった。ごはんもみそ汁も半分くらい、ハンバーグも半分、カツは細いのが二切れだけ。もちろん誰かの食べ残しではなく、最初からこのように盛りつけられていた。撮影中はこれを実際に食べる。何度も撮るからあまりどんどん食べてしまわないようにする。

グループに分けられて、声を出さずに食事中の談笑の雰囲気をという指示が出た。あと少しでーす。はいテスト、もう一度テスト、はい本番、はいもう1回、カメラ位置変えまーす、はいテスト、もう一度テスト、はい本番、あっすいませんもう一度、はい本番……。

映画撮るのって大変だ。地震で本番が中断したりもするし(11時19分に大きめの余震があった)。

途中でお盆を持って立ち上がり、食器を戻して食堂を出て行ってほしいという指示のカットもあった。もしかすると画面に出るかも。いやわからんぞ。

次は施設から最寄り駅へ向かうシャトルバスの乗客になるというもの。さっさと乗り込んで最前列の座席についたら、カメラからはちょっと見えづらい位置になってしまった。一部のエキストラは役者さんとともにバスに乗り込むという段取り。テストのたびに何度も乗り降りするのが大変そうだったけれど、あれはけっこうよく写ったんじゃないだろうか。いいな。

そのあともう一度食堂に戻り、エキストラだけで食事シーンのガヤガヤ声を収録。一部の人は指示されて「じゃあ行こうか」「ええ」というセリフも録られていた。この声がうまいこと編集されて、シーン全体の音がそれらしくなるのだろう。

これで終了。お疲れさまでした。さて何時間かかったと思いますか。これで集合時間から7時間近く。撮っている時間は短くても、段取りが決まるまでがとても長かった。映画を撮るのって大変だ。

食堂のシーンでグループになった人にちょっと話を聞いてみた。神戸や愛知からわざわざ来たという人もいた。映画の内容に興味があってというより、映画やこの監督が好きだったり、エキストラに応募するのが趣味みたいな人が多いようだった。お互い顔見知りどうしのエキストラさんもいた。

お弁当とお茶をいただいて、施設を見学して帰宅。さてあのシーンがどんなふうに仕上がるのだろう。楽しみ楽しみ。