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マイケル・ジャクソン「THIS IS IT」がもうBD/DVDになるスピード感

6月末に亡くなったマイケル・ジャクソンのコンサートリハーサルの様子をまとめた映画「THIS IS IT」が公開されたのが10月末で、当初2週間の予定だった上映が4週間に延びたけれど先週の金曜にきっぱりと上映終了、その翌週月曜にあたる今日、BD/DVDが来年1月27日に出ると発表されるこの速度がものすごくて、BD/DVDの発売日はマイケルが亡くなってから7か月しかたっていない。

マイケル・ジャクソン THIS IS IT」が早くもBD/DVD化 -AV Watch
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20091130_331884.html
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THIS IS IT」がこんなに早くBD/DVDになるのは、映画館での上映期間がとても短かったことが大きいだろう。たいていの映画はなるべく長くロードショー上映して、その後二番館で上映されるころにDVDやBDが出るという流れだと思う。一方この映画のスピード感は独特で面白い。こういう興業のしかたもあるんだな。

映画は幸運にも観ることができたのだけど、50歳!のマイケル・ジャクソンはダンスも歌も全然衰えていなくて、まるで波紋使いのリサリサだった。リハーサルだから決して本気を出してないし、すばらしい歌声を披露してから「声のウォーミングアップをしてないのに」なんて言ったりしている。それでも十分見応え、聴き応えがあるのがすごい。それからリハーサルでのマイケルはバンドやコーラス、ダンサーに積極的に声をかけていて、観客を楽しませることを第一に考えている様子だったのがよかった。「ビート・イット」や「スリラー」、「ビリー・ジーン」、「バッド」、「マン・イン・ザ・ミラー」などなど、次々に出てくる名曲のアレンジが当時のままなのも、覚えているあの曲をそのまま聴きたいファンの気持ちに沿っているからだろう。自分もこれらの曲を映画の中で聴きながら、80年代のポップス黄金期のことをなつかしく思い出したりしていた。

でも、このコンサートのリハーサルは永遠にリハーサルのままで、本番は決して行われないのだな。

一方で「THIS IS IT」は本人がいないからこそ作られて、自分も含めて多くの人が2009年のマイケル・ジャクソンを見ることになったのはいいことなのだろうとも思う。

BD版

BD版には映画を観た人ならわかる、このコンサートのために作られていた新作ビデオ「スリラー」「スムーズ・クリミナル」が収録されるとのこと。

通常版(約165分の特典映像入り+ブックレット)
アマゾンだけの特別盤(特典映像は同じで、ブックレットがスチールブック仕様)

DVD版

通常版(約80分の特典映像入り)
「デラックス・コレクターズ・エディション」(約130分の特典映像入り+特典DVD)
「メモリアルDVD BOX」(限定1万セット/約130分の特典映像入り+特典DVD+Tシャツ+ブックレット)