9時のニュースで、タンゴの演奏に使われるバンドネオンの話をしていた。初めて知ることがたくさんあったのでメモ。
(記憶にもとづいて書いているので、間違っているところがあるかも)
- タンゴの演奏にはバンドネオンが欠かせない。小さいアコーディオンのような外観をしている。
- ところが今、タンゴの本場アルゼンチンではバンドネオンの流通が極端に少なくなっている。
- そもそもバンドネオンは、戦前のドイツで生産されていた。
- 作られたバンドネオンの9割がアルゼンチンへ渡った。
- その後ドイツでは、第二次大戦や戦後の混乱で、バンドネオン作りがとだえてしまった。
- アルゼンチンではそもそもバンドネオンを生産したことがなかった。
- いま世界に残っているバンドネオンは6万台。
- バンドネオンは日本にも輸出されている。
- 名のある職人が作ったモデルなどは100万円近くで販売されている。
- 日本の楽器店の人の話では、「アルゼンチンより日本のほうが、むしろ入手しやすいかも」という。
- 日本には数台から十数台、あるいは40台もコレクションしている人がいる。
- アルゼンチンからのバンドネオンの流出を懸念したアルゼンチン政府は、バンドネオンを国内から持ち出すことを禁止する法令を検討している。
- またアルゼンチン内で、バンドネオンの製作に挑戦する人も出ている。バンドネオンの修理職人が手がけている。
- バンドネオンの部品は全部で6000個。いつ完成するかもわからないがチャレンジを続けている。
- バンドネオンの鍵盤の並びはドレミではなく、後期モデルになるほど鍵盤が増え、出せる音が増えている。
- つまり楽器そのものの仕様が完全に固まる前に、製作が止まってしまった楽器。
- 演奏の難しさから「悪魔の楽器」とも呼ばれている。
へえー。バンドネオンのないタンゴなんて考えられないけれど、その命脈は意外にも、とてももろいものだったんだ。