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新刊案内:松浦晋也『コダワリ人のおもちゃ箱』

【元記事:新刊案内:松浦晋也『コダワリ人のおもちゃ箱』:d:id:manpukuya:20070410:kodawari

[画像:『コダワリ人のおもちゃ箱』書影]松浦晋也さんの新刊『コダワリ人のおもちゃ箱』が発売されました。「日経WinPC」誌で2002年から2003年にかけて連載された記事から抜粋し、現在の状況を再取材、大幅に加筆してまとめたものです。

私は、この本の編集を担当しました。

この本では、「趣味人」の枠にとどまらず、好きなことを個人でつきつめて活動している「コダワリ人」を紹介しています。

  1. 子供のときからの情熱一筋、世界一先進的なプラネタリウムメガスター」を作った大平貴之さん(→公式サイト
  2. 本物の蒸気機関車を、線路も自分たちで敷いて走らせている「羅須地人鉄道協会」の皆さん(→公式サイト
  3. 自転車の駆動部に、ギアを2つ並べる新方式「SDV」を開発している「オーテック」の織田さん(→公式サイト
  4. 公道を走れる改造バイクに続いて、サイドカーも自作した「オートスタッフ末広」の中村さん(→公式サイト/でき上がったサイドカーemerge(エマージ)
  5. 学生とともに本物の人工衛星キューブサット」を作って、宇宙へ打ち上げた東大の中須賀教授(→CubeSatプロジェクトの公式サイト
  6. 冷却CCDを使い、都心で美しい天体写真を撮影している岡野邦彦さん(→公式サイト
  7. すべての記録と記憶をデータ化し活用する電脳住宅を作った美崎薫さん(→ご本人によるレポート記事「【特集】記憶する住宅 ?ITリフォームから電脳住宅へ? (1/7) 記憶する住宅プロジェクト | マイコミジャーナル
  8. 自動車の燃費世界一、リッター4000キロ走る車を作っている中根久典さん(→レースチームの公式サイト「FANCY CAROL」/中根さんの設計会社「FCデザイン」[↑B]

ここに出てくる方々の活動は、どれも趣味で始めたのだけれど「趣味」の域を軽々と超えてしまっています。それでいて皆さん「好きだからやっているだけ」というのだからまたすごい。いやむしろ、利害もなにもなく「単に好き」だからこそ、ここまでできるのかもしれません。

だからこの「コダワリ人」たちは、決して特別な人ではないのですね。興味と好奇心のおもむくまま、好きなことを続けていてふと気づくと「コダワリ人」になっていた、というふうな方ばかりです。

ここまで熱中できるテーマを持てた「コダワリ人」の皆さんは、その点だけでも幸運で、なにより楽しい人生を送っているともいえそうです。

おしらせ

  • 書影の画像:『コダワリ人のおもちゃ箱』を紹介する目的に限り、こちらの書影を自由にお使いください。Amazonの提供するサイズに合わせ、枠の有無も含めて各種取り揃えております。
  • 各種メディアご関係の方で、書評や新刊紹介においてこの本をご紹介いただける際のご連絡は、エクスナレッジ・書籍編集部の今村(id:manpukuya)へどうぞ。

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