小惑星探査機「はやぶさ」、カプセルのふた閉めに成功

【元記事:小惑星探査機「はやぶさ」、カプセルのふた閉めに成功:d:id:manpukuya:20070130:hayabusa

これはめでたい。「はやぶさ」は、世界初の小惑星サンプルリターンに向けて、またひとつハードルをクリアした。

はやぶさ」のカプセルには、小惑星イトカワ」にしばらく着陸していたときに舞い上がったちり(「サンプル」=試料)が入っている、と考えられている。

第一回目に表面に着陸した際に、レゴリスに試料採取ホーンの先端部を貫入させたために、微量ではあるかもしれませんが、試料が試料採取容器に捕獲できた可能性もあります。

宇宙科学研究本部|JAXA - 『はやぶさ』試料容器のカプセル収納・蓋閉め運用が完了

本来は、イトカワ表面に弾丸を高速で撃ち出して、舞い上がったサンプルがカプセルに入るよう作られていた。実際は、弾丸が発射されたかどうかわからない、いやどうも発射はされなかったようだ。

でも上述の「試料を捕獲できた可能性」に賭けて、イトカワのサンプルが入っているかもしれないカプセルのふた閉めを行ったという話。

ふた閉めが「イトカワ」着陸から1年以上あとになったのは、その後のバッテリ放電や推進剤もれなど、トラブルがたくさん起きたから。でもいろいろ工夫して、やっとふた閉めまでこぎつけた。

正常な動作信号が確認され、バッテリは安定したままで探査機の健全性も確認できたので、フタ閉め運用は予定通りに完了したと判断されました。安堵に満ちた担当者が運用後確認会議を終えたのは、通常運用時間を2時間半ほど延長した後の、18日深夜1時半頃でした。

"宇宙科学研究本部|JAXA - 『はやぶさ』試料容器のカプセル収納・蓋閉め運用が完了

ということで、はやぶさは次にいよいよイオンエンジンを噴かし、2010年の地球への帰還を目指してイトカワ近傍を旅立つことになる。

たび重なるトラブルをくぐり抜け、想定外の運用をくり返しつつ、はやぶさの仕事はまだ続く。

はやぶさ」をめぐるこれまでのできごとは、この新書で概観できます:

はやぶさ―不死身の探査機と宇宙研の物語 (幻冬舎新書)

はやぶさ―不死身の探査機と宇宙研の物語 (幻冬舎新書)