オープンソースの画像生成AIをセットアップから使い方まで解説する『Stable Diffusion AI画像生成ガイドブック』(ソシム刊)発売中(→本のサポートページ

しょせん乃木坂

【元記事:しょせん乃木坂:d:id:manpukuya:20070118:nogizaka

弊社本社ビルのすぐ後ろに、もうすぐ国立新美術館がオープンする。はてなマップGoogle mapでいうとこんな場所。(要JavaScript

弊社やこの美術館の最寄りである、千代田線の乃木坂駅にも宣伝のパネルやポスターが掲示されている。ホームの壁にある広告パネルはこんな感じ。

f:id:manpukuya:20061030160935j:plain

でもこれを見て、なにか気づきませんか。「OPEN AT ROPPONGI」って書いてあるでしょう。そこはちょっと見過ごせません。最寄りは乃木坂なのに、いったいどういう事情なのか。

この美術館は、住所としては六本木7丁目にある。だから「AT ROPPONGI」は決して間違いではない。しかし、最寄りは乃木坂駅なのだから「AT NOGIZAKA」と書いてもいいじゃないの、と思う。これは乃木坂駅ユーザーのひいき目だろうか。うん、ひいき目だろう。

だって乃木坂駅は、しょせん乃木坂駅なのだもの。

「しょせん乃木坂」の事例

都営地下鉄大江戸線は、青山一丁目駅(銀座線/半蔵門線)から外苑東通りを通って六本木駅日比谷線)へと通っている。

乃木坂駅は、この2つの駅のほぼ中間地点、大江戸線と千代田線が交差する位置にある。となれば、大江戸線を通すときに乃木坂にも駅を作ると思うでしょう。乃木坂駅は、千代田線と大江戸線の2線が通る駅になると思うでしょう。私はそう思いました。

乃木坂が、2つの地下鉄が通る駅になる。そりゃあすばらしい。周りには青山墓地くらいしかない乃木坂も大出世だ。大江戸線の開業がますます待ち遠しくなった。

でも、なんだかおかしい。六本木駅青山一丁目駅では大江戸線の工事がどんどん進んでいるのに、乃木坂駅ではいっこうに工事が始まらない。変だなあ、開業に間に合うのかなあと思っていた。

そしてある日、突然気づいたのだ。大江戸線は、乃木坂に駅を作るつもりがないということに。大江戸線は、千代田線と交差しているのに千代田線をスルー。そしてそれはおそらく、交差ポイントの駅が乃木坂だから。

ああ、やっぱり「しょせん乃木坂」なのか。周囲には青山墓地くらいしかなくて、食事にもちょっと困るような駅。だから大江戸線はスルーしてしまったのか。

乃木坂を買いかぶりすぎていた。やっぱり乃木坂は乃木坂なのだった。

関連記事