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誤植の法則、経験則

【元記事:誤植の法則、経験則:d:id:manpukuya:20061102:goshoku

「ある編集者」さんが考える、誤植の2大法則とは。

  1. 「大きな文字」の誤植は、かえって気づきにくい
  2. 文字の「順番間違い」はスルーしがち
ある編集者の気になるノート : 郵便局の大誤植に見る、「誤植の2大法則」とは?

あああー、確かにそれはあります。実際あります。見つけられなかったあんな間違い、こんな間違い…。数々の誤植の思い出が、走馬燈のように過ぎてゆく。上の記事の元ネタになっている朝日新聞の記事「年賀はがき『売発』、関係者『確認大切でした』」も職業柄、見ているだけで冷や汗が出てきます。

あと、「できあがった本をパラパラ見ていると間違いを見つける」という、マーフィーの法則のような経験もよくあります。ゲラを校正している時の目と、完成した本を見る時の目は、同じものを違う脳が見ている感じ。

知り合いの編集者さんに、私が担当した本を「読みました」とメールしてきてくださる方がいらっしゃいます。それは単純に嬉しいのですが、届く「読みました」メールには必ず正誤表がついている! これは複雑な嬉しさです。「必ず」というのが悲しいところで、どんなに頑張っても間違いのない本を作るのは無理です。言い切ってしまいますが無理です。ごめんなさい。もちろん手を抜いたりはしませんが、やっぱり無理です。すいません。

だから、書店で買おうとした本で初版と増刷(2刷め以降)のがあったら、なるべく新しいものを選んでいます。ハリー・ポッターの第1巻の初版などはものすごく価値がありそうなので、そういう時はちょっと違うかもしれません。

実は、「勝手に正誤表!」というはてなグループ(→g:errata)を作ってあります。自分が担当した本の間違いだけでなく、本をふだん読んでいて「あ」と気づいた誤植も、グループのキーワードとしてまとめておくというものです。いや、「まとめておきたい」です。まだまったく手をつけていないからです。これから頑張ります。

ともかく、こうやってWiki的に誤植の情報を集めておくと、増刷時に担当編集の方が嬉しかったりするかもしれないし、また間違いを見つけた人が自己満足にひたれたりして、なかなかよいんではないでしょうか。

「勝手に索引!」というはてなグループの構想もありますが、この話はまた今度。

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追記

「勝手に正誤表!」(g:errata)に、なんとid:zoniaさんが参加してくださいました。ありがとうございます。そうなれば事情は別です。正誤表の書式について検討してみました。