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東京ジオサイトプロジェクト(麻布・日比谷共同溝、虎ノ門立坑工事現場公開)

【元記事:東京ジオサイトプロジェクト(麻布・日比谷共同溝、虎ノ門立坑工事現場公開):d:id:manpukuya:20031120:1069254000

d:id:DocSeri:20031119#p1d:id:DocSeri:20031120#p1さんの日記を読んで、巨大構造物好きの血が騒いだ。

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実は少し前、地下鉄の駅でジオサイトのポスター(↑写真)を見て、巨大建造物愛好活動の一環としてデジカメにおさめてはいた。しかしそれは、巨大な穴があいた工事現場という写真に惹かれたからで、内部の公開があると知ったのはid:DocSeriさんの日記から。ポスターの宣伝効果はいまひとつかもしれない。

ともあれ雨の中、虎ノ門へ行ってみた。傘を預け、借りたカッパを着てヘルメットをかぶり、ぱらぱらと雨が入ってくる地下へ向かう。平日の昼間のせいか、人は多すぎず少なすぎず。らせん階段を降りると簡単な解説展示があり、そこから「現場」感たっぷり(だって現場だもの)のエレベーターで立坑の半ば、麻布共同溝の「やすらぎトンネル」へ。そこからさらにらせん階段を降りると、そこが立坑の最下部。これから掘られていく、日比谷共同溝の大きな横穴がある。

内部の様子は、公式サイトの「写真で見る虎ノ門立坑」でわかるだろう。以下は、自分で撮影した写真。いつも持ち歩いている、小さい三脚が活躍した。

やすらぎトンネル(麻布共同溝)
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やすらぎトンネルのキャンドル
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立坑の底部
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立坑の底部にある、日比谷共同溝
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ヘルメットをかぶってカッパを着て、雨のしずくがしたたるところへ入るというのはなかなかできない経験で、トンネルの雰囲気もとてもよかった。

アンケート記入のためのブースには参考資料ということだろうか、『JAPAN UNDERGROUND』(ISBN:4757207743)や『JAPAN UNDERGROUND2』(ISBN:4757209576)が置かれていた。この手のものが好きな方ならよくご存じの本だろう。

[書影:JAPAN UNDERGROUND] [書影:JAPAN UNDERGROUND2]

こういう写真集にはほかにも『NOT FOUND』(ISBN:4767803071)というのもあって、表紙からはちょっと想像がつかないが巨大建造物の写真ばかりがたくさん収められている。また、以前d:id:Imamura:20031003:p3でもちょっと紹介したが、畠山直哉の『ライム・ワークス』(ISBN:4946483748)もおすすめだ。

[書影:NOT FOUND] [書影:ライム・ワークス]

期日は平日の2日間のみ、しかも昼間だけということで、ちょっとお役所的なスケジュールではあったが、会場の方に少し聞いた限りでは「とにかくやってみる」ことを重視したようだった。アンケートでも好意的な反応が多いそうで、それなら次回もあるだろう。長期間、長時間の公開に向けた第一歩になることを期待したい。

追記:d:id:Imamura:20040310:1078844400に第2弾の紹介が、d:id:Imamura:20041217:geositeに第3弾の紹介、d:id:Imamura:20050812:geositeに第4弾の紹介があります。