HDD/DVDハイブリッドレコーダ(RD-XS31)を買った理由のひとつは、βやVHSで録りためたビデオテープを整理してしまいたいということ。ビデオの山の中から、必要なものだけをデジタル化する計画だ。
しかし、実際にビデオテープからHDDへの録画を始めようとしたところ、1本目のテープでさっそくつまづいてしまった。
ビデオデッキに入れっぱなしになっていたテープ。ラベルなどはなく、なにが録画されているのかわからない。再生してみると、おお、これはなつかしい銀河テレビ小説ではないか。井上ひさし原作の『四捨五入殺人事件』(原作はISBN:410116813X)。中条静夫、中村雅俊、大竹まことなどが出演する連続ドラマの最終回だ。これは面白かったな。最後に中条静夫が詠む、「鬼哭(おになき)の 森に住みたい いつまでも 山を越えれば りんごの里」という歌も面白い。
しかし、さてどうしよう。これもDVD化するべきだろうか。ここで悩んでしまったのである。
『四捨五入殺人事件』は面白いドラマではあった。しかし、最終回だけDVDにしてどうする? もう一度見るかどうかもわからない。もう亡くなっている中条静夫の姿のほか、やけに若い中村雅俊や大竹まことの様子も、今見ると面白いことは面白い。でも保存版にするべきかどうか。
悩みつつ、とりあえずHDDに録画してしまった。この調子では本当に、ビデオテープがそのままDVDに置き換わるだけだ。これでいいのだろうか。
次は、絶対にDVD化するつもりのビデオテープに手をつけようと思った。