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「小惑星探査機『はやぶさ』帰還カプセル展示協力団体公募の選考結果について(2011年3月末までの開催分)」

JAXAが9月1日から30日まで募集した、「『はやぶさ』帰還カプセル展示協力団体公募」について、2010年度末までの選定が終わったというリリースが届いた。

一覧を知らせるページがJAXA内に作られないようなので、リリースを以下に転記。

なお「2011年4月以降2012年3月までの開催候補に関しては応募団体多数であったため、引き続き選考作業を実施中」「候補が整い次第、改めてお知らせします」とのこと。また「来年度の選考においては、今回の公募展示が行われていない地域を重点的に展開できるよう考慮」する由。全期間の応募総数は119件。

土日を挟んだ展示期間※ 展示協力団体候補 所在地
2010年11月20日・21日 大和ミュージアム 広島県呉市
2010年11月27日・28日 佐賀県立宇宙科学館 佐賀県武雄市
2010年12月11日・12日 鹿児島市教育委員会 鹿児島県鹿児島市
2010年12月18日・19日 浜松市文化振興財団 静岡県浜松市
2010年12月25日・26日 四日市市立博物館 三重県四日市市
2011年1月8日・9日 福井県教育委員会 福井県福井市
2011年1月15日・16日 株式会社島精機製作所 和歌山県和歌山市
2011年1月22日・23日 あすたむらんど徳島 徳島県板野郡
2011年1月29日・30日 神戸市立青少年科学館 兵庫県神戸市
2011年2月5日・6日 京都大学総合博物館 京都府京都市
2011年2月12日・13日 札幌市生涯学習振興財団 北海道札幌市
2011年2月19日・20日 釧路市こども遊学館 北海道釧路市
2011年2月26日・27日 大樹町 北海道広尾郡
2011年3月12日・13日 甲府市教育委員会 山梨県甲府市
2011年3月19日・20日 富岡市 群馬県富岡市
2011年3月26日・27日 財団法人藤沢市まちづくり協会 神奈川県藤沢市

※展示協力団体候補の詳細な展示期間については、週末の“○○(土)○○(日)”を挟む5日以内として、前後の展示場所との間での輸送手段・時間、搬出入時刻、個別事由他を踏まえ、候補団体公表後にそれぞれの団体と調整予定。

見てわかるように、これは「この期間この団体にカプセル類を預けます」というもので、具体的にどこで展示するかはこれから調整するということのようだ。

募集要項

なにが貸与されるかはここに。

  1. インスツルメントモジュール(※宇宙から帰還した実物)
  2. 搭載電子機器部(※宇宙から帰還した実物)
  3. パラシュート(※宇宙から帰還した実物)
  4. エンジニアリングモデル
  5. ヒートシールド(前面・背面)のオーストラリアでの発見時の写真パネル

ヒートシールド(前面・背面)は、研究解析に資する必要があるため、貸与対象外とさせていただきます。

JAXA|小惑星探査機「はやぶさ」カプセル等の展示協力機関の公募について

追記:「都道府県別応募状況」

リリースには、各都道府県の応募数も出ていた。「うちの地元には来ない、応募したところがなかった?」などを知るのにどうぞ。

北海道4/青森県4/岩手県2/秋田県4/宮城県1/山形県2/福島県2/茨城県2/栃木県1/群馬県3/千葉県5/埼玉県7/東京都8/神奈川県5/新潟県2/長野県5/富山県3/石川県1/福井県1/山梨県2/静岡県3/愛知県7/岐阜県1/三重県3/滋賀県0/京都府5/兵庫県5/大阪府2/奈良県1/和歌山県3/鳥取県0/岡山県1/島根県3/広島県2/山口県3/香川県1/愛媛県2/徳島県2/高知県0/福岡県3/佐賀県1/長崎県1/熊本県3/大分県1/宮崎県0/鹿児島県2/沖縄県0

最多は東京都の8件、次いで埼玉県、愛知県が7件。しかしいずれも、来年3月までの公開はなし。

G2010設立の理由と経緯

村上龍の文章。現在の電子書籍が置かれている状況下で、とてもいい感じに見える。さすが、売れている人は堂々としている。長いけれど必読。

  • 「歌うクジラ」の雑誌連載が終わったちょうどそのころiPadが発表されたことで、「歌うクジラ」を電子版で出すと決めた

  • 連載雑誌の版元である講談社と、電子化の許可を得るための話し合い

    • 「『異存ありません。もし協力が必要なときは何でも言ってください』という講談社ライツ局・デジタルメディア推進部の担当者の暖かい言葉は今も鮮明に覚えています」

    • 「歌うクジラ」のために書き下ろされた坂本龍一の曲は「小説のために作られた楽曲というのは歴史上初めてかも知れない」

  • 制作費

    • 「制作費は、プログラミング会社委託実費で約150万、坂本龍一へのアドバンスが50万、計200万でした」


  • 1500円という値付けの理由

    • 「値付けにはかなり悩みました。400字詰め原稿用紙1100枚という長編なので、紙だと上下巻で間違いなく3000円以上の定価になるのですが、アプリとしての表示ではボリュームを示せないので、適正価格がわかりづらいのです」「結局、紙のだいたい半額1500円なら堂々と売れるのではないか」で決定


  • 売り上げの配分

    • 「売り上げの配分は、制作実費150万(坂本龍一へのアドバンス50万円は売り上げ配分の前払い扱い)をリクープする前は、村上龍:グリオ:坂本龍一=2:4:1、リクープ後は、4:2:1とすることにしました」(※グリオは村上龍メールマガジンJMM」の配信会社)


  • ダウンロード数

    • 「『歌うクジラ』電子本はiPadiPhone版を併せて、現在10000ダウンロードを優に超えています」


  • 「わたしは、電子書籍の制作を進めるに当たって、出版社と組むのは合理的ではないと思うようになりました」その理由:

      • 「多くの出版社は自社で電子化する知識と技術を持っていない」
      • 「ある出版社と組んで電子化を行うと、他社の既刊本は扱えない」「いちいちそれぞれの既刊本の版元出版社と協力体制を作らなければならず、時間とコストが増えるばかり」

    • 「G2010」社名の由来:「Gは、GRAVITY, GALE, GUTENBERGなどの頭文字を意味します」

  • 「G2010が考える電子書籍の3つの特性と魅力」:

      • 文章にアニメーションや音楽をつけることができる(「リッチ化」)
      • 物理的には持ち運べないような、大量のテキストを収録できる
      • 絶版本の復刻が容易

  • 経費の透明化

    • 「会社設立に当たっては、まず何よりも、電子化のコストの透明化を目指すことにしました」「G2010は、電子化のコストについて著作者に率直に伝え、協議の上、制作費のリクープ前とリクープ後に分けて売り上げ配分を決めようと思っています」
    • 「制作費リクープ後にG2010が受け取る料率は、リッチ化のコスト・作業量に応じて、『売り上げ全体の(端末仲介料を差し引いたインカムの10%ではない)』10%から30%という数字を考えています。残りは、基本的に、すべて著作権料として著作者に配分します」

    • 版元とも共同作業。電子化に際しては作品ごとに作業量が変わるため「G2010において既刊本を電子化して販売する場合には、それぞれの作品ごとに、売り上げ配分を決めることにしました」「そういった個別の配分例を透明化・公表し、一定量積み重ねることで、全体としてのモデルとなっていくのではないかと思います」
    • 瀬戸内寂聴さんと、よしもとばななさんからは、『歌うクジラ』iPad版をご覧になって、未発表の作品をG2010で電子化したいと申し出ていただきました」
    • 結びは「巷では、書籍の電子化を巡って、作家と出版社が利害的に対立するという図式があるようです。わたしは、そういった図式には違和感があります」。続きは本文を。

    「電子書籍はワクワクするもの」、村上龍氏が電子書籍の新会社「G2010」設立 -INTERNET Watch

    記者会見もやったんだ。「『歌うクジラ』と『Banakobanashi/ばなこばなし』は、10月28日にスタートしたNTTドコモの『電子書籍トライアルサービス』で、 Android OS搭載のスマートフォン向けに提供を開始。瀬戸内氏の新作は11月下旬、村上氏の『限りなく透明に近いブルー』『すべての男は消耗品である』は12月または2011年1月のリリースを予定する」。

    電子書籍配信ストア「ソフトバンク ブックストア」開始 -INTERNET Watch

    Android端末向け、12月上旬以降に提供。「GALAPAGOS 003SH」の発売に合わせて。といってもシャープのGALAPAGOSストアやTSUTAYA GALAPAGOSとは別のサービス。「サービス開始時の対応モデルは『GALAPAGOS 003SH』『GALAPAGOS 005SH』で、この2モデルにはアプリがプリセットされる。5インチディスプレイを搭載した『DELL Streak 001DL』にも対応する予定」。サービス開始時に10万点を取り揃える由。

    代金を電話料金として払えるのはやっぱり便利だなー。月額1万円までしか購入できないという制限は面白い。

    こちらには画面写真のサンプルと「コンテンツの詳細は明らかにしていないが、ニュースリリースと発表会資料では『ONE PIECE』『NARUTO』『のだめカンタービレ』『ああっ女神さまっ』『沈黙の艦隊』といった人気コミックがイメージ画像に掲載されている」という文章が。なんだマンガ中心なの? というのと、あと値段は!? と思ってよーく見たら「\○○」としか書かれていなかった。

    ソフトバンクモバイルのAndroid端末向けにプライムワークスグループがアプリを開発 | プライムワークス株式会社

    ソフトバンクブックストア」用のアプリ「ブックストア」「マイブックス」、あと「音楽・動画プレイヤー」をうちが作りましたエッヘンという話。

    プライムワークスとセルシスが総合電子書籍ビューア「BS Reader for Android」をソフトバンクモバイルのスマートフォン向けに提供 | プライムワークス株式会社

    ソフトバンクが2010年12月上旬以降に発売するスマートフォンに、「BS Reader for Android」がプリインストールされることになった由。

    Baker Ebook FrameworkでiOSアプリ型電子ブックを作成する - builder by ZDNet Japan

    「コンテンツをHTMLの形で用意し、XcodeMac OS Xの開発環境)でコンパイルするだけで、iOSアプリの体裁を持つ電子ブックを作成できてしまう」。しかもロイヤリティフリー。これはいいかも!

    トーマス・ネルソンCEO、マイケル・ハイアット氏のブログから:「なんでEブックはこんなに高いの?」 | Books and the City

    トーマス・ネルソンは「キリスト教関連の本を中心に出している中堅出版社」。そのCEOが「なんで高いの」と言ったわけではなくて、よくそう言われるんだそうだ。で、電子書籍にかかるコストを挙げていくエントリの邦訳+要約(原文へのリンクなどが見つかりませんでしたがそういうことですよね?)。

    製本代と倉庫代は売値の12%程度(※原価の12%ではない)、ほかにも印税、編集、デザイン、販促、会社としての固定費。電子書籍だとさらに、デジタル化のコスト、品質管理(いろんな端末でちゃんと表示されるかなど)のコスト、電子書籍での流通コストがかかってくる。それらを加味すると、電子書籍は紙より安い今の値段でやっとトントンなのだそうだ。

    【電子書籍の(なかなか)明けない夜明け】 第4回 番外編:「電子書籍交換フォーマット」の正体を総務省に聞く -INTERNET Watch

    hon.jp DayWatch - 徳間メディアプラス、iPad/iPhone向け電子書籍アプリ「漬物入門 ぬか漬の作り方〜食楽デジタルレシピ〜」を発売

    いつもの「moviliboSTUDIO」採用事例だけれど、こういう形で新刊情報がきちんきちんと出てくるのは悪いことではない。