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ウィルコム無線LANオプションがつながらないときの注意点

【元記事:ウィルコム無線LANオプションがつながらないときの注意点:d:id:manpukuya:20070910:wireless

Advanced/W-ZERO3[es]無線LANでも通信できる。で、「ウィルコム無線LANオプション」というサービスがあって、HOTSPOTという無線LANサービスのアクセスポイントを利用できる。

今月いっぱいはお得なサービス期間として、申し込み手数料(1500円)が無料、使用料(月額700円)も31日間無料というので申し込んでみた。

ところが、「無線LAN接続切替ツール」でIDとパスワードを設定しても、いざHOTSPOTエリアで使おうとすると「IDかパスワードが違います」と出てきてしまう。そこでIDとパスワードを入れてもやっぱり「違います」。

申し込んでから使えるようになるまで、数時間とか数日とかかかるわけではない。公式ページには「お申し込み後、すぐにご利用いただけます。」と出ている。

申し込んだときに、IDかパスワードを聞き間違えたのだろうか。サポートに電話してみた。

しかし「IDとパスワードは間違っていませんね」という。「ここではこれ以上わからないので、無線LANサービス専用のサポートにおつなぎします」となった。

出てきた担当の人に、もう一度IDとパスワードを復唱した。

「正しいユーザーIDは、そのIDのあとに『@willcombb.com』とつけたものです」。あっさり。

正確には、申し込んだときに聞いたユーザーID「@ほえほえ」はそのままでは使えず、「ほえほえ@willcombb.com」が本当のユーザーIDなのだそうだ。なんじゃそりゃー。

どうやら、申し込みの受付や最初のサポートダイヤルに出るオペレーターの人の画面には、「ユーザーID:@ほえほえ」と出ているらしい。オペレーターさんは当然、それをそのままユーザーに伝える。「つながりません」と確認の問い合わせが来たら、画面の「ユーザーID:@ほえほえ」を見て「それで正しいです」と答えているようだ。なんということだ。

申し込んでからこのことがわかるまで、結局2日かかった。そこでこうもちかけてみた。

「そちらから伺ったユーザーIDが間違っていたため、申し込みから使用開始まで2日かかった。31日間の無料期間の開始日を2日ずらして、今日にできませんか」。

2日くらいいいじゃないの、ちょっとケチくさいんじゃないの、と思うだろうか。

でも「ミスの結果、身銭を切ることになった」というくらいの体験をしないと、状況は改善されないんじゃないだろうか。

社内で相談してすぐに折り返します、というので、待っている間に同じような話がないか検索してみた。

サポートに連絡。IDとパスワードを確認するが間違いなし。がっ、そこでIDの後に@willcombb.comは付けていますか?と聞かれる。また、裏技か?と聞いてみると、これは必ず必要になりますとのこと。えー、聞いてないよ。無線LANを申し込んでIDとパスワードをもらったときにも一言も聞いてないし、その後サポートに問い合わせたときにもそんな話は全く出ませんでした。それを付けるとあっさり接続出来ました。

やっとホットスポットに繋がったけど|クリエとアドエスとランニングを楽しむブログ

いらっしゃいました、まったく同じパターン。しかもこの記事は8月1日と、一ヶ月以上前にアップされている。ウィルコムはこの間、ずっと間違ったユーザーIDを伝えていた可能性がある。これはひどい。今日までに無線LANオプションを申し込んだ人は、ちゃんと接続できているのか心配になった。

ウィルコムから電話があった。「申込日を2日ずらしました、どうもすみません」。

このあと無線LANオプションを申し込む人に、間違ったユーザーIDを伝えないよう、くれぐれもお願いしておいた。

そんなこんなで、やっと無線LANオプションを使って接続できるようになった。よかったよかった。

以上、「ウィルコム無線LANオプションに申し込んだのに、うまくつながらない」という方の参考になれば。

現在の問題

HOTSPOTにはつながるようになったものの、まだ問題が残っている。どうやら「無線LAN接続切替ツール」を起動しているときでないと、HOTSPOTの電波を受信できないようなのだ。

自宅の無線LANではそんなことはなくて、端末の無線LANのスイッチを入れればすぐにつながる。

なにが違うのか、面倒だけれどもうちょっと調べてみよう。

Ad[es]が空気のような存在になるには、もう少し時間がかかりそうだ。

  • →「Ad[es]を早く空気のような存在にしたい」(d:id:Imamura:20070821:ades):PDAに求める「普通に使える」感をiPhoneが実現しているという、とてもうらやましい話。

増井俊之さんは面白い、インターフェースの偉い人

【元記事:増井俊之さんは面白い、インターフェースの偉い人:d:id:manpukuya:20070910:masui

iPod touchの日本語入力システムを増井俊之さんが作ったという話題の中で、「ところで増井さんってナニモノなの?」という疑問が聞こえてきたような気がする。聞かれてなくても答えちゃう。

増井さんはキーワード「増井俊之」を見るとわかるように、ソニーコンピュータサイエンス研究所(CSL)に在籍した経験があるインターフェース研究者で、今はアップル本社で働いている。

富豪的プログラミング」の提唱やPOBoxの開発を行うなど、研究と開発の両面でさまざまな成果を上げている人だ。

増井さんの最近の文章は、たとえばここで読める。

この人は、ものごとの言い換えやキャッチフレーズ化がとてもうまい。「富豪的プログラミング」のネーミングもそうだし、上の連載ではこんな感じの言葉を使っている。

多くの趣味は、自己満足したい気持ちや自慢したい気持ちが原動力となって成立しているように思われます。山に登るのが楽しい理由はいろいろあるでしょうが、美しい景色を見ることができるという嬉しさに加え、苦労して登りきることに自己満足したり、大変な山に登ったという自慢話ができるのも理由のひとつだと思います。

(中略)

このように、自己満足(自満)や自慢を支援するマンパワーは趣味にとって非常に重要だといえるでしょう。

WIRED VISION / 増井俊之の「界面潮流」 / 第3回 ジマンパワー

マンパワー

インドの学生が発明したという触れ込みのインチキ圧縮ネタが話題になったことがあります。少し考えるとそんな圧縮率が不可能であることは明白なのですが、インドの不思議感、インドといえば数学だ感などによって、多くの人がインドの学生ならありえるかもしれないと思って騙されてしまったようです。

WIRED VISION / 増井俊之の「界面潮流」 / 第5回 気分の問題

インドといえば数学だ感。

下の写真はパソコンの下に体重計を置くことで実装した気合いブックマークシステムです。面白いページを見たとき「おおっ」と身をのり出して体重計に4Kg以上の重みがかかると、現在見ているページがブックマークされるようになっています。このような自然な行動で「これはひどい」などを表現できるセンサを用意すればいいでしょう。

WIRED VISION / 増井俊之の「界面潮流」 / 第7回 受動的インタフェース

気合いブックマークシステム。自然な行動で「これはひどい」などを表現できるセンサ。

こんな調子である。

こういう言葉を操れる人は、たいてい頭がよく回転している。そしてその頭が考えたことを表現するのがまたうまい。佐藤雅彦赤瀬川原平のような、脳の使っていない部分を刺激してくれる心地よさに近いかもしれない。

ということで、増井さんは今は「iPod touchの日本語入力を作った人」かもしれないが、今後もいろいろ面白いことを考えたり面白いものを作ったりしてくれることでしょう。

関連記事:iPod touchと増井さんのこと

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