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長年日記 - 6月16日

2003年以降の6月16日の日記をまとめ読みできます。

  • http://d.hatena.ne.jp/Imamura/____0616

6月16日は、いい感じの記事がたくさんあるね。

「M-01/02」の八谷さんと四戸さんにお話を伺う

【元記事:「M-01/02」の八谷さんと四戸さんにお話を伺う:d:id:manpukuya:20070616:SAC

宇宙作家クラブの例会で、「OpenSky」の八谷和彦id:hachiya)さんと、M-01/02(「メーヴェのようなもの」)を製作しているメーカー「オリンポス」の四戸哲さんにお話を伺った。

八谷さんからは、OpenSkyプロジェクトを始めたきっかけや現在までの流れについて。

四戸さんには、M-01/02が今のような設計になった理由や、エンジニアとしていま考えていることについて。

四戸さんのお話の中から、印象に残ったことを。

  • バート・ルータンのスケールド・コンポジット社(ロケットを作る前は個人向け飛行機を販売していた)は縮尺75%の模型を作る。3/4の模型、というと実機を作るのとあまり変わらないように感じるかもしれないが、容積は75%×75%×75%=約42%となり、材料費は半分近くになる。
  • M-01/02では模型を1/5スケールで作る。小さい模型ならば安く作れるが、あまり小さい模型では空気の影響が根本的に変わってしまうため、実機の試験としての意味をなさなくなる。M-01/02の図面は1/5で作っているし、1/5は実スケールを2倍して10で割れば出るので、それらの点でも都合がいい。
  • 子供のころにたくさん飛行機の落書きをして、たくさん模型飛行機を作っておくことで飛行機設計の大局観が養われる。そういう体験がないまま、成績がよいからという理由で、人気のある航空学科を選んでしまう学生がけっこういる。
  • 筋のいい設計には「色」がある。作る人の意志が反映される。

そういえば先日、三菱重工ジェット機開発の構想をぶち上げていた。でも出てきたCGはなんの特徴もない、いかにもありがちなデザインだ。四戸さんは「あれは作る人の顔が見えない、誰も責任を取らない計画に見える」と話していた。アポロにフォン・ブラウンがいたのに対して、スペースシャトル計画に顔となる人がいなかったのを思い出した。

そんなこんなで、いろいろ得ることができた例会でした。ありがとうございました。

(6月17日記)