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海のセミナー「深海の神秘を探る。〜マッコウクジラが見る深海世界〜」2月17日(土)開催

長く謎に包まれていた深海の世界、最近の研究では深海での映像が撮影可能となり、少しずつその世界が解き明かされてきています。

セミナーでは、深海研究に携る三人の研究者をお迎えし、深海に生息する不思議な生物とそれらの繋がりについて、最新の調査・研究の成果を交えてご紹介いただきます。

深海を旅するマッコウクジラが見る世界の一端にふれてみませんか?

OWS海のセミナー2007 深海の神秘を探る。マッコウクジラが見る深海世界

とのこと。なんか面白そう。

開催日時
2007年2月17日(土)14時から17時40分
場所
国立科学博物館新宿分館(最寄りはJR新大久保駅・JR大久保駅
参加要項
要申し込み(→申し込みフォームへ)。参加費1000円
講演テーマ
  1. 「深海生物の研究にはカメラは欠かせない!─深海生物の素顔─」/ドゥーグル・リンズィー(Dhugal Lindsay):独立行政法人海洋研究開発機構JAMSTEC)研究員
  2. マッコウクジラは深海で何をしているのか」/天野雅男:帝京科学大学助教
  3. マッコウクジラが捕食する大型イカ類」/窪寺恒己国立科学博物館動物研究部・動物第三研究室室長

小惑星探査機「はやぶさ」、カプセルのふた閉めに成功

【元記事:小惑星探査機「はやぶさ」、カプセルのふた閉めに成功:d:id:manpukuya:20070130:hayabusa

これはめでたい。「はやぶさ」は、世界初の小惑星サンプルリターンに向けて、またひとつハードルをクリアした。

はやぶさ」のカプセルには、小惑星イトカワ」にしばらく着陸していたときに舞い上がったちり(「サンプル」=試料)が入っている、と考えられている。

第一回目に表面に着陸した際に、レゴリスに試料採取ホーンの先端部を貫入させたために、微量ではあるかもしれませんが、試料が試料採取容器に捕獲できた可能性もあります。

宇宙科学研究本部|JAXA - 『はやぶさ』試料容器のカプセル収納・蓋閉め運用が完了

本来は、イトカワ表面に弾丸を高速で撃ち出して、舞い上がったサンプルがカプセルに入るよう作られていた。実際は、弾丸が発射されたかどうかわからない、いやどうも発射はされなかったようだ。

でも上述の「試料を捕獲できた可能性」に賭けて、イトカワのサンプルが入っているかもしれないカプセルのふた閉めを行ったという話。

ふた閉めが「イトカワ」着陸から1年以上あとになったのは、その後のバッテリ放電や推進剤もれなど、トラブルがたくさん起きたから。でもいろいろ工夫して、やっとふた閉めまでこぎつけた。

正常な動作信号が確認され、バッテリは安定したままで探査機の健全性も確認できたので、フタ閉め運用は予定通りに完了したと判断されました。安堵に満ちた担当者が運用後確認会議を終えたのは、通常運用時間を2時間半ほど延長した後の、18日深夜1時半頃でした。

"宇宙科学研究本部|JAXA - 『はやぶさ』試料容器のカプセル収納・蓋閉め運用が完了

ということで、はやぶさは次にいよいよイオンエンジンを噴かし、2010年の地球への帰還を目指してイトカワ近傍を旅立つことになる。

たび重なるトラブルをくぐり抜け、想定外の運用をくり返しつつ、はやぶさの仕事はまだ続く。

はやぶさ」をめぐるこれまでのできごとは、この新書で概観できます:

はやぶさ―不死身の探査機と宇宙研の物語 (幻冬舎新書)

はやぶさ―不死身の探査機と宇宙研の物語 (幻冬舎新書)

『ポール・スローンのウミガメのスープ4』発売されました

【元記事:『ポール・スローンウミガメのスープ4』発売されました:d:id:manpukuya:20070130:LTP4

[画像:『ポール・スローンのウミガメのスープ4』書影]できました、「ウミガメのスープ」第4弾。私はこの本の編集を担当しました。

今回はタイトルを「ポール・スローンウミガメのスープ4」とし、「借金をふみ倒せ」を副題にしています。問題数は79問です。

【問題】「借金をふみ倒せ」
スミスはジョーンズから1000ドル借りていた。ジョーンズは返してくれと何度も言ったが、スミスは金を返そうとしなかった。ある日、スミスは1000ドルを現金で返そうとジョーンズに申し出た。だがジョーンズは受け取らなかった。いったいどうして?

こんなふうに、一見おかしな状況がどうして起きたのかを推理するのが「ウミガメのスープ」(LTP=Lateral Thinking Puzzle)です。

解答は「××だから」と一言で終わるほど単純なものではなく、いくつかの状況や事情が隠されています。LTPはヒントをもとに、ことの真相を推理していくゲームです。詳しくははてなキーワードウミガメのスープ」をご覧ください。

おかげさまで、シリーズ1冊目の『ウミガメのスープ』(ISBN:4767803322)は、この第4弾の印刷に合わせてまた重版がかかりました。これで4刷めです。ありがとうございます。

ただ一方で、2冊目(『腕を送る男』:ISBN:4767804647)と3冊目(『札束を焼く強盗』:ISBN:4767805112)は売り上げが思うように伸びていません。シリーズものは2冊目以降売り上げが落ちるものですが、思った以上に下がっています。

問題の面白さは、2冊目、3冊目とシリーズを重ねる中で上がっていっている、と作ったほうは考えているのですけれども。(この第4弾の売り上げがいまひとつだったら、「ウミガメのスープ」のシリーズは打ち止めになってしまうかもしれません。原書はまだあと6冊も残っているので、ぜひ全部邦訳したいのですが…)

今回メインタイトルを「ウミガメのスープ」にしたのは、タイトルとして「ウミガメのスープ」が大きく見える方がいいのかも、という考えもあります。

LTPは頭の体操にもよいですし、友達と遠出する車の中で出題し合うのも楽しいでしょう。『ポール・スローンウミガメのスープ4』、ぜひよろしくお願いします。

また、各種メディアご関係の方で、書評や新刊紹介においてこの本をご紹介いただける際のご連絡は、エクスナレッジ・書籍編集部の今村(id:manpukuya)へどうぞ。

そのほか収録した問題

【問題】「小さめの家具」
ある工場では、通常よりも20%小さめの家具を専門に作っている。といっても、この家具は体の小さな人向けのものではない。どういう目的でこんな家具をつくるのだろうか?
【問題】「永遠の若さ」
若いカップルが出会ってからすぐに引き離され、以来ずっと会えずに時が過ぎた。50年後、彼は年老いていたが、彼女はまったく年を取っていなかった。それどころか50年前とまったく変わっていないように見えた。いったいどうして?
【問題】「無敵の社長」
ある日、社長が社員たちに向かって「ここで働いている男なら、私は誰とやりあっても負けないぞ」と言った。すると、身の丈が2メートル以上ある元プロボクサーの新入社員が立ち上がって、勝負を申し出た。さて、社長はいったいどうしたか?

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