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「はやぶさ2」に向けて、納税者の後押しが求められている

【元記事:「はやぶさ2」に向けて、納税者の後押しが求められている:d:id:manpukuya:20061201:hayabusa

11月29日に、JAXA/宇宙研の「はやぶさ」プロジェクト紹介サイトに「はやぶさプロジェクトサイト トップ - 『はやぶさ』の近況と『はやぶさ2』にむけて」というページがアップされました。これが非常に興味深い内容になっています。

まず、このページの見出しを抜粋してみましょう。

  • 復習です。 12/8, 2005 以降...
  • 復旧の状況 (1)
  • 復旧運用の状況 (2)
  • 2010年6月の「はやぶさ」、イトカワの位置
  • 2010 年に地球に帰還する軌道
  • 現在の探査機の位置(左:慣性系、右:地球−イトカワ固定系)
  • 近況
  • 次は、まず「はやぶさ−2」を行えたら..と思います。
  • 国際宇宙会議(IAC-2006) で、「はやぶさ-2」構想を発表しています。(10/4, ’06 発表)
  • はやぶさ2」の意義・目的
  • はやぶさ-2’ターゲット天体は : 1999 JU3 (C-型 地球接近小惑星)
  • 参考:スペクトル型別小惑星の分布
  • もう追われる立場に:まるで逆なで...です。
  • はやぶさの成果もまた盗られてしまうのでしょうか。
  • アメリカの最近の動き
  • アメリカとの関係
  • その他

読んでいくうち、だんだん悲壮感が高まってくる感じです。前半の「はやぶさ」の近況は「2010年6月の帰還に向けて引き続き頑張ります」という感じで、あまり変化はありません。

重要なのは後半の「次は、まず『はやぶさ−2』を行えたら..と思います。」以降で、一刻も早く「はやぶさ2」の計画を始めたい、という話が切々と書かれています。

はやぶさ2」がターゲットにと考えている天体は、「イトカワ」とは組成が異なる「C型」の小惑星。S型小惑星の「イトカワ」に加えて、C型小惑星からもサンプルリターンをできれば、技術的にも科学的にも大きな飛躍になります。

ところが現在、NASAがあとを追いかけてきています。「はやぶさ2」とほぼ同じ計画「OSIRIS(オシリス)」を、約500億円という「はやぶさ2」の4倍もの予算を投じて立ててきました。

重要なのは、NASAが「はやぶさ2」に似た計画を立てたことそのものにあります。C型小惑星からのサンプルリターンというミッションの価値を知っているからこそ、日本とアメリカのどちらが先に成功するかの挑戦状をたたきつけてきたわけです。

今のところ、他天体からのサンプルリターンは「はやぶさ」ミッションを行っている日本がリードしています。しかしここでゆっくりしていては、NASAがすぐに追いついて、追い越していってしまうでしょう。

オシリス」計画がお尻に迫ってきているとか、へたなシャレはやめなシャレと言っている場合ではないわけです。

ここからは、上のページからの引用です。

はやぶさの成果もまた盗られてしまうのでしょうか。

先手をとられたとは、打たれてはじめてわかるもの。すぐれた企画とは、先手をうつこと。

はやぶさ-2 ができないと、せっかく日本が先手を打っていながら、先行される可能性。残念ながら、内示される来概算で通る可能性は高くないと言われている。なんとか、声をあげたいところ。応援もほしいです。

(中略)

はやぶさ2」が2007年に開始できないと、OSIRISが最終選抜された時点では、追いつけません。

(中略)

アメリカとの関係

日本がNASAのOSIRISに参加することは、日本が持つ有利性や独自性を放棄することを意味しており、日本にとって益がないばかりか、惑星探査において大きな損失につながるものです。

逆に、日本が「はやぶさ2」を実施し、そこにNASAを参加させれば、日本の先進性を維持しながら、惑星探査分野における国益を維持することができます。

その他

科学教育としての意義

はやぶさ」では、一般社会でも大きな関心を持たれ、教育やパブリック・アウトリーチなど様々な場でミッションやその成果の紹介が行われました。

はやぶさ2」で、これをさらに組織的に進めてることで、子供たちの科学への関心を高めたり、国民の科学的レベルを上げることにより積極的貢献できます。

はやぶさ2」によって得られた成果を世界に発信することで、日本という国の文化や教育レベルを世界に示すことができ、世界の科学教育でも指導的な立場に立つことができるようになるわけです。

応援してください、「はやぶさ2」。「はやぶさ」の成果があぶない。

はやぶさプロジェクトサイト トップ - 「はやぶさ」の近況と「はやぶさ2」にむけて

はやぶさ」が小惑星イトカワ」に挑んだ1年前、多くの人がその動向に一喜一憂しつつ成功を祈りました。あの熱さをただ1回で終わらせないために、今からでも「はやぶさ2」計画への賛同を示したいものです。

さて具体的には、以下のような方法があります。(通販番組みたいだね)

予算編成には、市民の声が案外左右されるらしいです。「はやぶさ」を応援した皆さん(でなくても)、今からでも「はやぶさ2」に予算をつけておくれヨと言ってみましょうヨ。

小杉先生が「サイエンスZERO」に出る?

【元記事:小杉先生が「サイエンスZERO」に出る?:d:id:manpukuya:20061201:kosugi

先日急逝された宇宙研の小杉健郎先生は、「NHKで科学番組を収録し、帰宅したあと倒れられた」とのことです。それがまだ1週間前のことだとは信じられませんがそれはさておき、「NHKの科学番組」というと今はたぶん「サイエンスZERO」でしょう。

そして公式サイトを見ると、おお、こんなアナウンスが。

今後のサイエンスZERO
12/16(土)放送予定〜宇宙の謎に挑む 日本の宇宙観測
サイエンスZERO/トップページ

ということは、この日の放送に小杉先生が登場するかもしれません。

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電波時計の電池が切れる

【元記事:電波時計の電池が切れる:d:id:manpukuya:20061201:watch

帰宅したら、電波時計が止まっていた。しかもちょうど12時を指している。

考えられる状況
  • 電池が尽きるとき、最後の力をふりしぼって12時で止まる。電池がなくなって時計が止まっていることを、わかりやすくアピールする
  • きっかり12時に電池がなくなった

真実は闇の中だがそれはさておき、前回電池を入れたのは2004年11月13日(d:id:Imamura:20041113:clock)。説明書には「1年に1回、電池を交換すること」と書かれていたけれど、電池は約2年もったことになる。次は2年後かな。

おいしい病

【元記事:おいしい病:d:id:manpukuya:20061201:oisii

なぜか今朝から、いつもの食事がいつもよりおいしく感じられる。不思議だ。昼食も妙においしい。変だ。

おいしいのはいいんだけれど、なんか「死亡フラグ」っぽくて心配でもある。「今日の食事はいつもよりうまいなあ」なんつって、その回のうちに死んじゃう、みたいなの。

昨日あたりから、ちょっと風邪気味なのが原因だろうか。

夕食では、変においしいということもなくなっていた。これで死亡フラグは回避だろうか。でも風邪っぽいのは相変わらず。今日はゆっくり寝よう。

以下追記

翌朝になったらのどの痛みはなくなって、食事の味も普通に戻っていた。残念なようななんなのか。

講談社文庫の「ショートショートの広場」に収録されていた話で、毒薬なんだけどものすごくおいしい液体というネタの話を思い出した。

「それを何千倍にも薄めて飲んだ人は何日も生死の境をさまよって、やっと助かったがその味を忘れられず、結局その毒薬を原液で飲んで自殺した」みたいな話が綴られる。そして主人公はその毒杯をいま目の前にしている…というもの。

寿命が縮むが、なんでもおいしく食べられるようになる病気とかあったら怖いかも。