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高波にさらわれるしくみと結果

【元記事:高波にさらわれるしくみと結果:d:id:manpukuya:20040621:jiko

台風が来ている。テレビのニュースでは、海岸にいて、波にさらわれてしまった人がいると何度も報じられていた。

その中のひとつで、人が波にさらわれるところを見た人のインタビューが紹介されていた。大意は次の通り。

「波打ち際で、波とたわむれていた人がいた。その人が、波の中で転んだ。波の中で転んだ時に波が引くと、足もとの砂が掘れていくため立ち上がれない。そのまますぐに見えなくなった」。

また別の事故のニュースでは、高波にのまれてしまった2人の大学生を、海岸から捜索している場面が映し出されていた。現場の音声が伝わってきている。風の音や波の音に混じって、人の叫び声が聞こえる。大学生の友人が、彼らの名前を呼んでいるようだ。カメラが右へ移動すると、救助隊に混じって大学生のグループらしき人々が画面に入ってきた。女性が2人、抱き合って泣いているのが見える。別の男性は、叫び声を上げつつ海に向かっていこうとしており、友人らしき男性に、後ろからはがい締めにされていた。

人はこうして波にさらわれたし、残された人たちはこういうことになっている、と端的にわかるニュースだった。

後者のニュースに対しては、そこまで報道する必要はないのでは、という意見もありそうだ。実際、音声なし、大学生グループの姿なしで淡々と報じているニュースもあった。でも彼らの声や姿が放送されれば、アナウンサーがスタジオで、いつものように「危ないですから海岸には近寄らないでください」と言うよりずっと効果があるだろうと思った。