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ひき逃げこわい

【元記事:ひき逃げこわい:d:id:manpukuya:20060612:kowai

ひき逃げした人が出頭したり捕まったりしたとき、「恐くなって逃げた」と心境を語ることがときどきある。あれってなにを恐れたのだろう。自分がそうならない自信がないので、事故のあとの心の動きを知りたい。特に、捕まるのではなく自分から出頭した人が、それを決意するあたり。

長期的に見るなら、やっぱり事故を起こしたときに逃げちゃわないのが一番なんだけれど、そう判断できないなにかが存在するケースも確実にあるようだ。

いやもちろん、事故は起こさないように気をつけるとか、なにかの時に利害を冷静に考えるようにするとかは当たり前。そういう前提があっても、絶対に事故を起こさない/事故に遭わないという保証はないし、いざというとき自分が現場でどう考えるかもわからない。

だから、経験者からその時の心の動きを教えてもらいたい。そうすれば、自分がもし事故を起こしてしまったとき、動転して逃げてしまうことはなくなりそうな気がする。

こういうことを考えたとき、いつも思い出すのが浅田農産の会長夫妻である。息子社長が鳥インフルエンザの発生を隠し、それが発覚してしばらくのちに自殺してしまった。最近では、姉歯建築士の奥さんもそうだ。今以上には悪くならないと考えられる状況になったのだから、なにも自殺しなくてもと思う。でも、そういう判断もできなくなってしまったのかもしれない。

飲酒運転の罰則が最近きびしくなって、罰金も点数も上げられた。それ以降、酔って運転していて検問から逃げ、あげく事故を起こしてしまう人が増えている、という話を少し前のクローズアップ現代でやっていた。これも、素直にお縄を頂戴したほうが長期的にみてよいはずだ。でも罰則が厳しいから、捕まったときのデメリットが増える一方、逃げおおせたときのメリットも増えてしまう。で逃げちゃうらしい。つまり、むやみに厳罰化すればいいというわけでもないことになる。

逃げちゃったあとに出頭したり捕まったりすると、そのときは確かにつらいしイヤだし身の置き場がなくなるだろう。でもそれをできずにウアーとうめき続けるのは、誰にとってももっとよくない。それはわかっちゃいるけれど、現場を前にしてもちゃんとこのように考えることができるだろうか。そこが不安だ。